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How did you feel at your first kiss?
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 閉めきっている窓の外側から、叩きつけるような雨跡が見てとれて、宍戸は溜息をついた。
「さすがにこの天気じゃ明日は屋外コート使えねーな…」
 夕方から雨脚が強くなり、テレビでは今年二十一個目の台風情勢を伝えている。
「神様も宍戸さんの誕生日、お祝いしてくれてるみたいですね」
「ああ? この台風が祝いかよ?」
「はい」
 しなやかな腕が背後から伸びてきて、窓辺にいる宍戸は自分を抱き締める鳳の胸に凭れかかるようにしながら毒づいた。
「物騒な祝いだな」
「そんな事ないです。宍戸さんが自主練に出る時間もこうしていられるし」
「……お前もどうせ一緒だろうが」
「俺は宍戸さんのお家に止めて貰えるし」
「こんだけ降ってりゃ、」
 仰向くように仰け反った宍戸は、鳳の指に顎を支えられ普段と向きの逆なキスを受け止める。
「…………、ん…」
「誕生日おめでとうございます」
「………何度目だよ…それ…」
「何度でも。宍戸さん」
 おめでとうという言葉を封じ込めるようにキスが繰り返されて。
 宍戸の耳に聞こえていた雨音や車が走行する時の飛沫の音が薄れていく。
 不安定な角度から舌を探られる物慣れないキスにじっくりと追い詰められて。
 宍戸は、何だか神様に礼を言ってもいいような気になった。
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