How did you feel at your first kiss?
別に自分自身をないがしろにしているつもりは全く無い。
自虐的な性格をしている訳でもない。
ただ時には、自分自身についてのみ、ひどく無頓着になってしまうことは宍戸も認めているところで。
傍目にはそれがとても無茶な振る舞いに見えてしまうらしい。
でもそれは、実は宍戸のとても身近に、あまりにも宍戸の事を大切に扱う男がいるものだから。
あまりにも大事に自分がされてしまうものだから。
多少自分が自分の事を気にかけずとも別段構わないだろうと、つい宍戸が思ってしまう原因にもなっていた。
甘くて優しい年下の男と、時折喧嘩をしてしまうのはそういう訳だ。
誰よりも宍戸を大切に扱う鳳は、宍戸が向こう見ずであったり無理をしたりする行動に対しての怒りもまた半端ではないからだ。
滅多に起きないいざこざは、しかし起きてしまえば珍しい分だけ痛さも濃い。
でも諍いの後で、飢えを隠せず少しだけ獰猛になる鳳に、宍戸はいつもやみくもな安堵を覚えるのだ。
手荒に大事に抱き潰されて、甘やかされている時よりも安寧する。
「宍戸さん。……もう少し平気…?」
「……、…っ……」
「もう…少し…」
「ま、……」
抱き締められ、耳元に乱れた吐息で尋ねられ、宍戸は身震いする。
実際は、震える隙間もない程に、鳳に抱き竦められているのだけれど。
普段であるなら、このまま終わるために強く宍戸を揺さぶってくる筈の鳳が、宍戸の中に深く沈んで動きを止めてしまった瞬間、宍戸にも判ってしまった事だったのだけれど。
「……待て、ですか?」
「違…、……おまえ……」
「ああ……まさか?」
そうです、と鳳は微かに苦笑いを刷く。
目で見なくても宍戸には判った。
「ゃ、……長太郎…、…」
「駄目。いかないで」
「……っ……ぅ、」
「宍戸さん…」
実際に手を下して、無理矢理にでも我慢させるような真似はしない。
優しい声で、優しい目で、いっそひどい命令をする。
鳳は動き出した。
宍戸の奥深い所にまで沈んで、そこから幾度も宍戸を揺すり上げてきた。
強く、早く、長く。
「もっとずっと抱いていたいから」
「…………ぁ、っ……っ」
「まだ」
「……っ………ぅ…」
「いかないで」
「…ャ…、……むり、…っ……、ゃ、っ」
「……無理でも」
じゃあもう動くなと泣いて訴えたい宍戸の言葉を飲み込む勢いで、鳳は宍戸を揺さぶってくる。
「……ッァ…、…ぁ、…ァ、っ」
体内に奥深く食んだ熱が重く脈打ちながら動いて、繰り返される摩擦は本当に燃え立つような強い刺激をそこに生み、宍戸を混乱させた。
「…………ゃ…ッ、ぃ…、っ…ぁ、ァ、っ」
「……怖い?……我慢出来ない?」
「長太郎…、っ…、…も…ャ…っ、ぁ」
「辛い…?」
塞き止められる事もなく、動きをゆるめて貰えもせず、鳳は、いくなと宍戸を言葉でのみ束縛した。
「………ぃ…っ……、ッ、……」
「宍戸さん」
「ゃ…、…も……怖…っ、…ぁ…ァ、ぁ、」
よすぎて、よくなりすぎて、怖い、本当に怖い、だからもうと懇願で半狂乱になりながらかぶりをふりたくって泣きじゃくる。
「っぁ…、…ぁ……長太郎…、…」
「………こうしてる。ずっと。……抱き締めてる」
おかしくなっていいからと鳳は宍戸の背を抱いて、卑猥に律動を複雑にした。
「ひ…ぁ…っ…」
恋われて、壊れて。
今にも流れ出していくものばかりで埋まった身体を攪拌される。
激しく揺らされて、それでもしたたらせまいと、宍戸は自分の意思でのみ、それを塞き止める。
鳳が乞うから。
鳳が恋うから。
だから宍戸は泣き濡れながら、もっとずっと恋われていたくて、壊れていようとする。
しかけたのは鳳なのに、宍戸を大事にだけ出来ない事で、結局追い詰められたように鳳は歯噛みをするのだけれど。
こういう時だけしか抱き締められない鳳を、宍戸がどれだけ好きでいるか、伝える術のように鳳の背に伸ばされた宍戸の指先には力がこもる。
恋の器にいつも思いは満ちていて、そこから思いが零れてしまえど厭わない。
おさまりきらないと判っていても、そこから思いは今も生まれ続けるからだ。
自虐的な性格をしている訳でもない。
ただ時には、自分自身についてのみ、ひどく無頓着になってしまうことは宍戸も認めているところで。
傍目にはそれがとても無茶な振る舞いに見えてしまうらしい。
でもそれは、実は宍戸のとても身近に、あまりにも宍戸の事を大切に扱う男がいるものだから。
あまりにも大事に自分がされてしまうものだから。
多少自分が自分の事を気にかけずとも別段構わないだろうと、つい宍戸が思ってしまう原因にもなっていた。
甘くて優しい年下の男と、時折喧嘩をしてしまうのはそういう訳だ。
誰よりも宍戸を大切に扱う鳳は、宍戸が向こう見ずであったり無理をしたりする行動に対しての怒りもまた半端ではないからだ。
滅多に起きないいざこざは、しかし起きてしまえば珍しい分だけ痛さも濃い。
でも諍いの後で、飢えを隠せず少しだけ獰猛になる鳳に、宍戸はいつもやみくもな安堵を覚えるのだ。
手荒に大事に抱き潰されて、甘やかされている時よりも安寧する。
「宍戸さん。……もう少し平気…?」
「……、…っ……」
「もう…少し…」
「ま、……」
抱き締められ、耳元に乱れた吐息で尋ねられ、宍戸は身震いする。
実際は、震える隙間もない程に、鳳に抱き竦められているのだけれど。
普段であるなら、このまま終わるために強く宍戸を揺さぶってくる筈の鳳が、宍戸の中に深く沈んで動きを止めてしまった瞬間、宍戸にも判ってしまった事だったのだけれど。
「……待て、ですか?」
「違…、……おまえ……」
「ああ……まさか?」
そうです、と鳳は微かに苦笑いを刷く。
目で見なくても宍戸には判った。
「ゃ、……長太郎…、…」
「駄目。いかないで」
「……っ……ぅ、」
「宍戸さん…」
実際に手を下して、無理矢理にでも我慢させるような真似はしない。
優しい声で、優しい目で、いっそひどい命令をする。
鳳は動き出した。
宍戸の奥深い所にまで沈んで、そこから幾度も宍戸を揺すり上げてきた。
強く、早く、長く。
「もっとずっと抱いていたいから」
「…………ぁ、っ……っ」
「まだ」
「……っ………ぅ…」
「いかないで」
「…ャ…、……むり、…っ……、ゃ、っ」
「……無理でも」
じゃあもう動くなと泣いて訴えたい宍戸の言葉を飲み込む勢いで、鳳は宍戸を揺さぶってくる。
「……ッァ…、…ぁ、…ァ、っ」
体内に奥深く食んだ熱が重く脈打ちながら動いて、繰り返される摩擦は本当に燃え立つような強い刺激をそこに生み、宍戸を混乱させた。
「…………ゃ…ッ、ぃ…、っ…ぁ、ァ、っ」
「……怖い?……我慢出来ない?」
「長太郎…、っ…、…も…ャ…っ、ぁ」
「辛い…?」
塞き止められる事もなく、動きをゆるめて貰えもせず、鳳は、いくなと宍戸を言葉でのみ束縛した。
「………ぃ…っ……、ッ、……」
「宍戸さん」
「ゃ…、…も……怖…っ、…ぁ…ァ、ぁ、」
よすぎて、よくなりすぎて、怖い、本当に怖い、だからもうと懇願で半狂乱になりながらかぶりをふりたくって泣きじゃくる。
「っぁ…、…ぁ……長太郎…、…」
「………こうしてる。ずっと。……抱き締めてる」
おかしくなっていいからと鳳は宍戸の背を抱いて、卑猥に律動を複雑にした。
「ひ…ぁ…っ…」
恋われて、壊れて。
今にも流れ出していくものばかりで埋まった身体を攪拌される。
激しく揺らされて、それでもしたたらせまいと、宍戸は自分の意思でのみ、それを塞き止める。
鳳が乞うから。
鳳が恋うから。
だから宍戸は泣き濡れながら、もっとずっと恋われていたくて、壊れていようとする。
しかけたのは鳳なのに、宍戸を大事にだけ出来ない事で、結局追い詰められたように鳳は歯噛みをするのだけれど。
こういう時だけしか抱き締められない鳳を、宍戸がどれだけ好きでいるか、伝える術のように鳳の背に伸ばされた宍戸の指先には力がこもる。
恋の器にいつも思いは満ちていて、そこから思いが零れてしまえど厭わない。
おさまりきらないと判っていても、そこから思いは今も生まれ続けるからだ。
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