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How did you feel at your first kiss?
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 胸がつぶれる。
「好きで……壊しそう」
 こんな言葉だとか。
「宍戸さん」
 こんな声だとか。
「………ばー…か……壊れそうなツラしてんのどっちだよ」
「………………」
 こんな目で見られて。
「……宍戸さん」
「………………」
 こんな男を覚えてしまって。
 自分がこれからどうなっていくのかと、宍戸は胸をつぶされる。
 手を伸ばし、鳳の頬に指先を這わす。
「好きか。……俺が」
「好きです」
「………それなら平気だろ。びびんな…」
 そう言いながらも、もうどうにかなりそうなくらいの心音は、宍戸のもので。
「………………」
 鳳は、飢えた目をしてはいるけれど。
 焦れた吐息を零しもしているけれど。
 でもそれは、余裕がない性急さよりも、暴走を食い止める荒さで、宍戸を組み敷いている。
「腰、こんなに細くて……」
「………、るせ」
「脚も…綺麗」
「長太郎」
「めちゃくちゃに…」
「………………」
「…………するかもしれない」
 鳳の目線で刷かれた箇所が痺れるようにひりついた。
 実際手で辿られた皮膚は燃えるように熱を持つ。
 宍戸はバラバラになりそうな自分の体と感覚と感情を掻き集めて告げた。
「………見たいぜ…?…俺は」
「………………」
「そうなるお前……」
「……宍戸さん…」
「見せろよ」
 たまには暴走しろって、と。
 それでも踏みとどまる鳳の腿の側面を手で撫で上げる。
「………、…」
 詰めた息が宍戸の耳に熱く届いた。
 溜まらずに吐き出された鳳の吐息に当てられながら、宍戸は両方の膝を鳳の手に鷲掴みにされる。
 力でひらかれて、暴かれて。
 シーツに押さえつけられ左右に割られた脚の狭間に重い腰が沈んでくる。
「……、…長…太郎……、…っぁ」
「………宍戸さん」
「ァ…っ……」
「………………」
「………ぅ…、…っ…く、…ぅ」
 腰を進めてくる鳳の身体に、両手でも、両足でも縋って。
 それでも。
「宍戸さん、」
 こんなものを埋められて。
 迸る嬌声ではとても追いつかないと宍戸はかぶりを振って鳳の首に取り縋る。
「…っ……、ぃ…、…」
「……、…………」
「……ン………ッぁ、ァ……」
「…………も……ヤバイ…」
「ぅ…、…っ…ぁ…っ…」
「宍戸さん」
 かぶりついてきて。
 むさぼられるキス。
 息も奪われて、突き上げられる身体。
「………ッ……っ、…、」
 欲情を溢れ出させる鳳の、常ならぬ強引さが宍戸をめちゃくちゃにしていった。
 もう考えられることは、ひとつ。


 好きで、壊れそう。
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