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How did you feel at your first kiss?
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 言葉が冷たい時はやり方がうんと優しくて、やり方が少し乱暴な時は言葉が甘い。
 尋常でなく泣かされるし、怖い思いもするし、恥ずかしくて死にそうに苦しいのに、されるたびに跡部の事が好きになる自分はきっとどうかしてる。
 例えば跡部の家を訪れて、顔を合わせるなり抱き締められて、服を脱がされるなんて事は、あまりにも即物的ではないかと思うのに。
 それなのに、なんとなくそういうがっつかれ方が嬉しいなんて思ったりするのも相当おかしいと神尾は思っている。
「どれだけ着こんでんだお前」
 手早に、マフラー、手袋が外されて。
 コート、セーター、と脱がされていって。
 神尾のシャツの釦に手をかけた跡部が、一つ二つと釦を外していきながら、その下に更に神尾が着込んでいるTシャツを見て呆れた風に言った。
 全てを脱がしきるのを、待つのを面倒がって。
 跡部は外気に晒されていく箇所からもう触れてきた。
 首筋に噛みつかれる様なキスを受けながら、神尾はまた服を脱がされる。
「ん、……ちょ………噛む、な…っ……」
「噛んでねえよ」
「………っ…、…舐め…んなってば、」
「判ってんじゃねえの」
 首の側面に、笑っているらしい跡部の呼気が当たる。
 その感触がひどくリアルなのは、多分濡らされたり吸われたりしてそこの皮膚が過敏になっているせいだ。
「お前、これ嫌がらせだろ」
「……え?……なに…」
「着こんでくるか。ここまで」
 笑ったかと思えば今度は不機嫌も露に、跡部は神尾の首筋から唇を離さずに顎を通って近づいてくる。
 シャツを剥ぎ取られて、床に捨てられて。
 Tシャツの上から幾分手荒に胸元を撫で擦られた。
 所作がやけに生々しくて神尾は息を詰めた。
 顔が熱い。
 きっと赤い。
 跡部が布地の上から執拗に神尾の胸元を構ってくるのも、神尾の心音を激しく乱す。
「跡…、…」
 唇を深く塞がれ、跡部に触れられている全ての箇所へと強い刺激が集められていく。
 跡部の言っている事は勝手極まりない。
 今は冬なのだし、今年は大寒波到来だとも言われていて、本当に本当に寒いのだから。
 服だっていくらだって着込む。
「オラ、頭抜け」
「…………っ……は」
 舌をいやらしく噛まれた後に、たくしあげられていたTシャツを強引に頭から抜かれる。
 その合間にも跡部は唇を寄せてくるから、なんだかもうめちゃくちゃだ。
 服は放られるし、髪はぐちゃぐちゃで。
 跡部の手つきも言葉も、今日は両方とも、結構乱暴で雑だ。
 でもすこしもいやでない。
 どうかしてる。
 神尾は自分をそう思う。
 
 
 外は本当に寒いのに。
 服を脱がされれば脱がされるほど熱くなっていく。
 顔を合わせてからまだ数分、それでもう、どこもかしこも浮かされて熱い。


 好きで、好きで、好きだから。
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